Webサイトにおける目標値に対しての原因と解決方法について紹介していきたいと思います。
KPIについては (Key Performance Indicator)の略称で、 「重要業績評価指標」と言われますが、簡単に言うと「目標設定に向けての指標」です。
そこだけ認識していれば大丈夫です。では進めていきましょう。
WebサイトのKPIの設定・原因と解決方法について
それでは、説明をしていきたいと思います。
想定対象者としては「Webディレクター」「Web制作に関わる人」「ネットビジネスを行なっている人」になります。
なぜKPIがあるか
基本的には社内のメンバーに対しての共通認識を得るのが目的です。また、目標がないまま実装を進んでいくと何が良くて悪いのかわからず、結局良い施策を行ってもよかったかがどうかわからない状態が起きます。
- 事業の目標値を管理・明確化するため
- メンバーとの認識の共通化
- モチベーション維持
数値を見て何をやっていくか
原因解決のポイントは大きく分けて3つになります。
- ボトルネック部分の原因を探す
- 原因に対して何をしたら改善するか
- 改善したらどのくらい良くなるか
では実際に例を取り上げてみます。
サイトで申し込み完了することがKPIだと仮定します。
KPIが申し込み完了で現状件数が10件とします。
それに対して、入力フォームにたどり着いた件数は100件、サイト流入数が10000件と仮定します。
サイト流入数からの入力フォームへの遷移率が1%と言う計算になります。
入力フォームからの申し込み完了の率は、10%と言うことになります。
これだけではまだどこに原因があるかざっくりしすぎていて不明瞭ですね。ボトルネック部分となる原因を探していきましょう。
一例にはなりますが、以下のような点を確認すると原因が見つかります。
- PCとSP(スマホ)で違いはどうか
- 直帰率はどうか
- 年齢層はどうか
- 男女比はどうか
今回は、PCとスマホでどれくらい違いがあるかみていきましょう。
PCとスマホに分けると以上のようになりました。サイト流入数から入力フォームへの遷移率が低いことがわかります。ではここを改善していきます。
原因に対して何をしたら改善するか
原因についての改善策は、サイトの仕組みや種類によって異なることがありますので、参考程度に掲出します。
- ボタンのデザイン修正
- バナーの設置
- 説明文を追加
これらの実装を進めてどのように改善をするかと言うのは、正直実際やってみないとわからないと言うところが多いです。ただし、ネットでも実績を出しているような会社もあるのでそのあたりの数値を参考にしても良いかと思います。
それらを踏まえて、改善結果としては以下のようになるのではないかと言う仮説を数値に起こしてみました。
サイト流入数から入力フォームからの遷移率が1%上がった見込み(0.7%増)でいくと入力フォームへは、60件着地し、申し込み完了へは9件(6件増)という結果になります。6件増加でも単価が一万円だったら、6万円のプラスですから値によってはこれだけでも大きなインパクトになります。
さいごに
以上が、サイトの原因の洗い出し方や解決方法になります。当然実装してからの見込みがどれくらいになるかと言うのは知る必要があるので、見込み通りに進んだか・そうでないかはきちんと見ていきましょう。