時の節々で考えるのが転職です。Webディレクターの業務の棚卸しとしても自分がどの方向に向かっているかを再認識する良いタイミングかと思います。
今事業会社にいる私の経験を踏まえ、転職戦略について説明していきたいと思います。
Webディレクターの転職で価値を向上させる戦略
Webディレクターの転職で重要なのは、自身のスキルの把握の部分です。自身が何をやってきたかを把握していきます。
また、そもそも事業会社と制作会社の違いについても見ていきましょう。
事業会社と制作会社の違い
制作会社は、主に発注元であるクライアントの依頼を元に企画・設計・制作へと進めていきます。一般的に発注元から要求された事項を満たした制作物を納品したことにより完了します。クライアントからの要望によっては運用保守などがあり定期的なサービス・アプリの改修があるケースも存在します。
事業会社においては、発注元に当たる相手は社内のプロデューサーや上司が相手になることが多いです。また自発的に企画を上げていき会社の売上貢献を推し進めていくことがミッションになります。制作会社と異なり、作ったら終了ではなくそのあとの改善運用が主な業務になることも多いです。
専門性と経験
Webディレクターにかかわらず転職においての資質は専門性と経験の把握から始まります。私の経験を例にしてそれぞれ挙げていきます。
専門性とは
専門性とは、あなたがこれまでに携わってきた職種に当たります。すでにWebディレクター職に就いていれば、専門性の一つとして追加されます。
私の経験例として記載します。
- Webデザイナー
- 社内SE
- Webディレクター
経験とは
職種などの経験以外でどのような、業界や規模で仕事をしてきたかを把握します。営業の経験があれば、「法人営業」というのが一つの経験としてみなします。
私は今まで事業会社がメインで従事していたということもあり、事業会社に特化した業界経験が多いです。アプリ開発やAI事業も対象に含まれるでしょう。
- 宝飾業界経験
- チームマネージャー(5名程度)
- 金融業界の経験
- 住宅業界の経験
- 不動産業界の経験
Webディレクターの経験幅を広げていく企業選定
特に、20代では「専門性」の幅を広げていくことが重要ですが、ここではWebディレクターという「専門性」の前提を考えると「経験」の幅を広げていくことが目的になってきます。
あなたの今属している会社に将来性が低いことや衰退している事業だと分析するのであれば、「将来性」のある事業会社に飛び込むことが重要です。
逆に将来性のある事業を行っている会社に属しているのであれば、残るという選択もあります。
既に成熟しきった事業に入ってしまうとコモディティ化してしまっているため、事業としての特徴が薄れ価値として低くなっていきます。
転職においても高成長している事業に食いつく順張りではなく、これから伸びるであろう事業を狙っていく逆張りでいくことが重要です。
企業動向・選定方法
まず企業動向やトレンドを調べるベタな方法としては、「四季報 業界地図」がおすすめです。今後の事業の見通しの良し悪しなどが明確になります。
その次に行うことは、成熟しきっていない業種やビジネスを狙っていく方法です。
「○○業界 ベンチャー」というキーワードで検索し、見込みのありそうな会社をピックアップしていく方法です。
年収として、不安な面があると思いますがあくまで逆張りでやっていきます。ベンチャー企業は先行者優位が働くので、事業がヒットした時に得られる報酬も大きなものになっていきます。
これらを踏まえてWebディレクターのキャリアについて考えていくことが重要なので、ぜひご参考ください。