Webディレクター

Webディレクターをやっている理由

理由は人それぞれあると思います。

デザイナーからキャリアアップしたいという考えの方や、
デザイナーという仕事から抜け出したいというネガティブ考えから行動に移す方もいると思います。

私は、50%50%でその考えには同意したいです。

ネクタイは締めたくなかった

大学行きながらWebデザインの学校に通っていたため就活は、全くしませんでした。
就職活動自体やる意味があるのかの意味を問うところから始まり、クリエイティブな仕事で飯を食いたい、ネクタイを締める仕事はやりたくないからという理由でデザインの学校に通っていました。

私の就活は、周りが就活を終え休みを楽しんでいる頃である大学4年の10月頃から開始しました。

1社内定をもらった会社があり、そのままその会社に入社することにしました。

最初はWebデザイナーとしてのキャリアを始めました。
5-6人ほどのWeb制作会社で新卒入社しました。
朝の通勤は池袋駅からを降りると人間よりも幅を利かせたカラスが街ではびこっているような所で、池袋駅から10分ほどの雑居ビルの一室を他の会社とシェアオフィスしていました。

上司に制作の課題を課せられたりして、
今じゃもうほぼ見ないテーブルレイアウトでのコーディングやバナーの制作を行いました。

そんな自分を働かせても大して金にならないのでは?と思いながらも私はこれはこれで楽しかったです。

そんな淡い日常もつかの間、
約4月後勤めた会社は見事に倒産しました。

なんで社長は私を採用したのかも分からないですが、結局最終月の日割り分を未払いのままだったことはよく覚えています。

デザイン業務の苦しみ・楽しみを余儀なくした

賃金の支払いからは逃げましたが、私の常駐先であった会社でそのまま正社員として働かせてくれる機会を社長は置き土産としてくれました。

正社員として働かせてもらう会社は、自社製品を取り扱った小売業です。
私のポジションは、その中のECサイトの制作がメインでした。

ほとんどは、この会社でデザイン業務のあらゆることを覚え知りました。
現場でメンターのような存在もいないので参考書片手に実務をこなしました。
自分OJTですね。

ここでは商品画像の補正からデザイン・コーディングから、自社の商品の選定までなんでもやりました。

これがディレクターか?

しばらくすると所帯も大きくなり、運営メンバーも増え上司も変わりました。
ECのマーケティングをやってきた人間でサイトの運営リーダーとなる人物。
いわゆるディレクターに当たるかと思います。

彼には、1年ほど人間の身勝手さと自己中心的な仕事のやり方に振り回されました。
自身の対応スキルがままならないのも理由ではありますが、
自分の気に入らない人間には仕事をやらんとばかりの対応でした。

ここで私は真に会社に勤める人間だということを肌で実感しました。
この上司がこのチームの長だということを見せつけられました。。

上司は、デザインのクオリティを気分で判断をし良し悪しをジャッジしていました。
文字の読みやすさや映えるキャッチコピーなどの指摘はまだ理解できたのですが、
デザインの評価そのものが全体的に情感を表すものであってそれが明確な理由としてはなっていませんでした。
その上司の評価基準は、部下が従順であるかどうかだけになります。

当時はこういったことも議論できない自分もいて歯がゆい思いをしました。

こんな人間の下で仕事したくなかったというのと、
こんな人間の下で仕事しているデザイナーを増やしたくなかったのが、
私がWebディレクターを始めた理由の一つです。

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